• 機動母星『マザー』
  全てのファル・グリン達の産まれ故郷。
  遠い昔に誰かによって造られた衛星サイズのメガコンピューター。
  その情報処理能力は宇宙でも類を見ないほどだが、誰が、何のために製造したのかは全くの闇に包まれている。
  彼女が求めるものは『情報』のみ。ありとあらゆる『データ』を貪欲なまでに求め続けている。

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• ​生きる鉄の塊
  『マザー』はその巨大さゆえに単独での行動が出来ず、その手足となるべく『ファル・グリン』達は製造された。
  人を『生きる肉の塊』と称するのなら、彼らは『生きる鉄の塊』。
  意思を持ち、それぞれ自立して動く立派な『生命体』である。

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• 存在意義
  『マザー』によって造られ、『マザー』の為にファル・グリン達は動き出す。
  彼等の瞳は監視カメラであり、すべての意識を共有する他のファル・グリン達によって映像はすべて『マザー』へと送られ『データ』として蓄積される。
  彼等にとって重要なのは『情報』であり、『データ』を得る事こそが存在する理由になる。

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• 街の情報屋
  あらりとあらゆる『データ』を集める事を目的としたファル・グリン達は住み着いた街でそれらを提供する情報屋を営んでいる。
  扱うものは明日の天気から要人のスケジュールなど幅広い。
  だが。当然それらは『タダ』ではない。
  『秘密』を得るには相応の『対価』を彼らは要求する。『秘密』には『秘密』で。それを合言葉に今日も彼らは情報を売る。
  彼等にとって価値がある物は『データ』だけ。判断基準はただそれだけであり、善悪など関係ない。
  その相手が例え犯罪者であったとしても、彼等にとって『秘密』を売る相手はみな『お客様』なのである。​